実用車にもなるヤングタイマーはコレ/第2回
2019/04/29 13:18:22
実用車にもなるヤングタイマーはコレ パーツが豊富なクルマは旧くても足になる/第2回
ヤングタイマーとは?
ヤングタイマーは、初度登録から15〜30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。本特集では、ヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしています。
ローバーミニとは?
1959年に英国で誕生した「ミニ」は、今年、生誕60周年を迎えました。その長きヒストリー(高性能版のクーパーは除く)を辿ると、1959年〜1967年までのMk-1時代(オースチン・セブン/モーリス・ミニ・マイナー)、1967年〜1969年までのMk-2時代、1969年〜1977年までのMk-3時代を経て、車名から「Mk」というシリーズ名が無くなった後も基本設計の大幅な変更が行われずに生産され続けたことが分かります。日本において、日英自動車/オースチン・ローバー・ジャパンがミニの正規ディーラーとなったのは'80年代初頭のことで、オースチン・ローバー・ジャパンという社名がローバー・ジャパンへと変更された'80年代末、ローバーがドイツのBMWに買収された'90年代中盤も生き延びて、2000年に生産終了となりました。正規輸入元の社名がローバー・ジャパンとなった1989年以降、ミニは「ローバーミニ」と呼ばれるようになり、その人気がさらに高まったといえます。
今回ピックアップした、ミニの高性能版であるミニクーパーのほうのヒストリーは、1961年〜1967年までのMk-1時代、1967年〜1970年までのMk-2時代、1970年〜1971年までのMk-3時代を経て、19年のブランクの後となる1990年に「ローバーミニクーパー1.3」として復活しました。ミニ/ミニクーパーは、1992年に燃料供給装置がキャブレターからインジェクションに変更され、1997年モデルから安全対策として運転席にエアバッグが標準装備されるようになったこともトピックです。
現車は、ヘリテイジコレクション('60〜'70年代のミニが纏っていた懐かしい外装色=ヘリテイジカラーを復刻し、1997年以降〜最終モデルのミニクーパーとミニケンジントンに設定された専用内装と組み合わせたモデル)のカラーであるユーコングレーのミニクーパーで、ルーフカラーはホワイトとなります。
レトロな雰囲気で、いまでも人気車となっています。
内装色はキュミラスグレイで、こちらもヘリテイジコレクションならではのカラーです。
純正のボンネットストライプを取り外し、ドアバイザーを追加した以外は、ほぼノーマルの内外装です。オーディオも純正カセットのままで、クラシカルな雰囲気を壊さないようにETCや電源ソケットは目立たない位置に取り付けられています。
平成23年(2011年)以降は、すべてiR(イール/1999年会社設立)の自社工場であるiR MAKERS(イール メーカース)で点検整備が行われてきました。年間約3,000kmペースで、毎年、欠かすことなく1年毎の点検整備を受けてきたそうです。
本稿のテーマは「パーツが豊富なクルマは旧くても足になる」ということなので、最後にそのあたりについて言及しますと、iRではユーザーに徹底整備したノーマル車を提供することに努めており、販売している全車が、走って、曲がって、止まる、というクルマの基本をしっかり行えるように仕上げられています。まさに日常の足にできるクオリティなので、安心して購入することができます。
3,000km毎となるiR MAKERSでのエンジンオイル交換時にその後の作業メニューをiRのスタッフと共に考え、早急に直したほうがいいところと、後回しにできそうなところを自身のアタマでも理解しながら、快適なミニライフを楽しんでいくといいでしょう。
ミニのパーツは山ほどあるので、メンテナンスに関しては何も心配しなくて大丈夫です。もちろん、お好みでモディファイすることも可能なので、ご自由に楽しんでください。アガリのクルマとしてチョイスしてもいいので、この機会に一生モノとなるミニをゲットしてみてはいかがでしょうか。
プライス&店舗インフォメーション
■ミニクーパー
税込車両本体価格:195万円
年式:1997年
走行距離:39,000km
ミッション:4AT
車検整備付
修復歴なし
■販売店舗
iR(イール)
住所:〒158-0093 東京都世田谷区上野毛4-39-7
TEL:03-5797-2288
営業時間:10:00〜19:00
定休日:月曜日(祝日の場合は火曜日)
HP:https://ir-japan.net
文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典
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